シアホリ連作プロジェクト2017
「束縛と解放/マルキ・ド・サドに迫る」

シアターホリックは2017年に予定している2回の本公演で一つのテーマを取り上げることにしました。 一回の公演だけでなく、長期のプロジェクトとして同じテーマに取り組んで、よりクオリティの高い作品を上演し、また、観客の皆さんとも深くテーマを共有したいというのが目的です。

さて今回は、フランス革命前後、偏執的かつ緻密な論理で狂気の世界を構築し、あらゆるモラルから解放された(もしくはモラルを破った)数多の奇書を手がけた伝説の作家「マルキドサド(サド侯爵)」を取り上げます。2017年春にサド侯爵夫人を、同年秋にサド侯爵の作品をモチーフとした書き下ろしの新作を上演する予定です。

サド侯爵は世界中のあらゆる文化に影響を与えたフランスの文豪です。サディズムの語源になったことでも有名ですが、名前ばかりが先行していて、実際に彼の作品を手にとってみたという人は少ないかもしれません。 彼の作品では目を背けたくなるような悪趣味エログロナンセンス描写がこれでもか!と展開します。その突き抜けた表現にはどこかしら神々しさがありまして、「真実の彼は潔癖で敬虔な価値観を持っているのではないか」とすら思えてきます。ぼくの感じた神々しさって、彼が本当の自由を手にしていたという証拠なのかもしれないなあと思います。

社会制度からもイエスキリストからも自由で、本能に寄り添いながら創作し続けたサド侯爵。彼はぼくたちに何を語ろうとしているのでしょうか。 自由は素晴らしい。その反面、自由が差別や争いにつながってしまうのは、歴史が物語る事実です。何をしてもいいということは、差別や搾取をも認めるからです。 自由は僕たちの手に負えない。 これは、全てのものから解放され、どこまでも想像力を広げていったサド侯爵をぼくたちと一緒に読み直してみませんか?というお誘いです。2017年のシアホリ連作プロジェクトにどうぞご期待ください。

文責 松島寛和

 


高知演劇ネットワーク演会
演劇祭KOCHI2017参加作品
シアホリ連作プロジェクト2017

劇団シアターホリック第23回本公演
『サド侯爵夫人』
作 三島由紀夫

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